お盆は、毎年8月の中旬にご先祖様をお迎えする「イベント」です。実家が地方にある人は、夏休み等に実家に帰って、そこで実家に戻ってきているご先祖様をお祀りしながら、実家の家族と団らんを楽しむというのが、実際のところです。夏の風物詩となっている盆踊りも、本来はご先祖様をお祭りする踊りでした。つまり、盆踊りは、お盆に帰ってきた祖先の霊たちを迎え送るための念仏踊りとして始まった宗教行事で、誰もが参加でき祖先への思いを馳せ供養するための踊りでした。つまり、お盆というのは、1年に1度戻ってくるご先祖様をお家にお迎えし、供養する宗教行事です。

初盆・新盆とは

そんな我々にとって身近な宗教行事であるお盆ですが、お盆には初盆や新盆というものがあります。初盆と新盆は全く同じ意味のお盆ですが、具体的には故人の死後、四十九日の忌明けを過ぎてから初めて迎えるお盆の事をいいます。普通のお盆ですと、故人や先祖の霊を祀ることになりますが、初盆や新盆ではもっと大掛かりな宗教行事になります。つまり、初盆や新盆は、僧侶や知人を招いて法要を行うことになりますので、それなりの準備や用意をする必要があります。そのため初盆や新盆を迎えるに当たり、どのようなことをする必要があるのかということをご説明したいと思います。

初盆・新盆の準備が必要な理由

まず初盆・新盆を迎えるに当たり、法要をしますので、まずその準備が必要です。そのためには、まず僧侶のスケジュールをチェックする必要があります。つまり、初盆・新盆を迎える時期というのは、時期的に僧侶にとっても忙しい時期になります。そのため、予め法要に来てもらう僧侶のスケジュールをしっかり抑えて、少なくとも法要の数ヶ月前には予約をしておくことをおすすめします。その際に注意をしておきたいこととしては、会食に参加するかどうかということもチェックしておくことです。また、僧侶だけではなく、法要に参加してもらいたい親族や知人などへの案内状も最低でも1ヶ月前に配送して、誰が法要に参加してもらえるのかということは、初盆・新盆を実施する上で、必要な事務作業です。

お布施の渡し方など

法要の招待事務の次にやっておくべきこととはしては、事前に必要なものを購入しておくということです。具体的には、盆提灯・精霊馬の準備や精霊棚の組み立ては、迎え火の前日である12日までしておきたいところです。次に法要に参加してくれている僧侶へのお布施の準備です。初盆・新盆のお布施の相場は4万円ほどです。これに車代5千円~1万円ほど用意しておくようにしましょう。御膳料は食事の程度によっても変わりますが5千~2万円程度です。なお、お布施についても渡し方のマナーがありますので、こちらも知っておくようにしましょう。お布施には、白無地の封筒を使用し、水引は付けなくても構いません。仏教であれば封筒の表書きは「御布施」、「御礼」として、金額は記入しません。お布施を渡すタイミングには特に決まりがないので、いつ僧侶に渡せば良いのかと迷う人もいますが、通常は、法要前の最初の挨拶時に渡すのが一般的です。また、お布施を渡す際は、直接の手渡しではなくお盆や袱紗(ふくさ)の上に置いて渡すようにするのがマナーです。その際、宗教者から見て正面になるように、ご自身から見て封筒が上下逆向きになるようにします。あとは、法要時の会食をする場合に、料理の手配が出来れば、これで基本的には初盆・新盆の準備は万端と言えます。いずれにせよ、初盆・新盆は、故人にとって始めてお迎えするお盆になるということもあり、通常のお盆とはやることも前述のように違ってきますので、しっかり準備する必要があります。